お花を長持ちさせる方法

長持ちするお花をお届けするために、一般的なお花屋さんが実践していること

 一般的なお花屋さんは、お花を長持ちさせるためにいくつかのポイントに注意しています。まずは、適切な水分を与えることが大切です。水を補充するタイミングも適切なものが選ばれていることが重要です。また、鮮度を維持するために適切な温度と湿度の環境を整えることも重要です。さらに、花弁が傷んでしまわないように適切な収納方法も検討されます。そして、不要な葉っぱや茎などを定期的に取り除いて鮮度を維持することも大切です。これらのポイントを押さえていることによって、一般的なお花屋さんは、お花を長持ちさせてお客様に満足いただけるよう努力しています。

 

水揚げの準備

 一般的なお花屋さんは、お花を長持ちさせるために洗い清潔にすることが基本です。洗剤を使うこともあります。切り花市場の営業日は週3回(月曜日、水曜日、金曜日)で、お店に入荷するお花の量は売れ行きなどで変わりますが、前日や当日に多めにバケツを用意することが多いです。

お花屋さんはガラスの器に入れ替えることが多いですが、これにより店頭がきれいに見えますが、まめに水替えが必要で手間がかかります。お客様にとっては、水がいつもきれいなお店が手入れが行き届いているということ、またお花の入れ替えが速いため水の汚れが目立たないことが、お店を選ぶ基準となるかもしれません。

 

水の用意

 切り花を水に浸ける際には、清潔なバケツに水を張ります。茎に細かい毛のようなものが生えている花(例えばガーベラやヒマワリ)は水を少なめにする方が良いとされています。その理由としては、毛があるとバクテリアが繁殖しやすく水が腐敗しやすいからです。菊や枝物は深い水を用意します。水を深くすることで水圧がかかり水揚げが良くなると言われています。弱った花は新聞などで巻いてから深い水に入れると良いです。
また、切り花延命剤を水に入れることで花もちが良くなります。簡易的には塩素系の洗剤を極少量入れたり、銅製の10円硬貨を入れたり、砂糖を入れて栄養補給することもあります。夏場には氷を入れることもあります。塩素系の洗剤を使用する際は、皮膚アレルギー等に注意することが必要です。また、大理石や色落ちの危険がある物がある場合は使用を避ける方が良いです。

 

花の用意

 お花を飾るときには、忙しい時は空切りで十分ですが、時間に余裕がある場合は水切りをお勧めします。店で水揚げが徹底していればお客様は手間をかけずに楽しめます。また、日持ちの良いお花としては、オリエンタルユリ、菊、デンファレモカラ、カーネーション、バラなどがありますが、飾る場所の温度や湿度、日当たりなどが影響するため、実際に飾りながら試すことをお勧めします。

 花束やブーケをお持ち帰りする場合、一般的にはラッピングを外して保水した足元を開け、輪ゴムやひもを切らないように切り口を増して切り、花瓶に入れることで形が決まりやすいと思います。また、スポンジにアレンジメントが刺さっている場合、透明なセロハンがかかっている場合は外して、スポンジの上から水を入れます。アレンジメントの前後がある場合は後からジョウロやペットボトルで水を入れるとやりやすいです。お水があふれないようご注意ください。

 

飾る場所

 お花を飾るときは、直接風が当たらず涼しい場所が良いと思います。また、暑すぎるところは避け、寒すぎる場所も避けるようご注意ください。長持ちするお花も魅力的ですが、見ごろの期間が限られるお花もまた魅力的です。ぜひお試しください。